帯電防止フレコンバッグ
粉じん爆発の恐れのある、静電気が発生しやすい内容物を扱っているお客様に、帯電防止フレコンバッグをお勧めします。
帯電防止フレコンバッグ(世界共通名:タイプCフレコンバッグ)とは、相互に接続された導電糸を持つ
構造のおかげで内容物の充填または排出時に発生する静電気を除電するフレコンバッグ(フレコン)のことを
言います。充填や排出時に接地(アース)をするだけで、静電気の滞留を防ぐことができ、粉じん爆発や火災の危険性が低減されます。
製品の概要
- 静電気をフレコンバッグ、アースを介して、地面に逃がし、滞留を防ぎます。
- 粉体など静電気が発生しやすい内容物に適しています。
- 導電糸が入った生地を使用しています。
- 接地用端子を使用するだけで、充填時に発生する粉塵爆発や火災などを防ぎます。
- IEC(注)の基準をクリアしています。
(注)IECは、国際電気標準会議の略であり、電気工学、電子工学、および
関連した技術を扱う国際的な標準化団体のことを言います。
原理
帯電防止フレコンバッグは、カーボン・スチールまたは銀の芯のある導電糸が一定の幅を超えない間隔で
混織される生地を使用しています。繋がっている糸は、ファラデー箱を形成するため、フレコンバッグの一面(接地用端子のある面)を接地(アース)する場合、バッグ全体が安全に接地される状態になります。
導電糸の間の一定間隔のおかげで、局部的静電気が発生しても、効果的に除電できます。一旦接地された
フレコンバッグは、可燃性雰囲気が存在する環境(最小着火エネルギー(MIE)0.14mJ以上を有する環境)の中で静電気災害を起こしません。
静電気特性試験データ
測定箇所 | ヤーンの平均面積(㎜) | アース接点に対する導電性(平均) |
---|---|---|
1面 | 980㎜×120㎜ | 4.1-4.9×10^5Ω |
2面 | 980㎜×120㎜ | 4.1-5.1×10^5Ω |
3面 | 980㎜×120㎜ | 4.1-5.4×10^5Ω |
4面 | 980㎜×120㎜ | 4.1-4.9×10^5Ω |
底部 | 980㎜×120㎜ | 5.1-5.9×10^5Ω |
底部のフタ | 980㎜×120㎜ | 5.1-5.8×10^5Ω |
排出口 | 980㎜×120㎜ | 5.1-5.8×10^5Ω |
上部 | 980㎜×120㎜ | 5.1-5.6×10^5Ω |
投入口のフタ | 980㎜×120㎜ | 5.1-5.6×10^5Ω |
投入口 | 980㎜×120㎜ | 5.1-5.8×10^5Ω |
吊ベルト | / | 4.9-5.7×10^5Ω |
BS5958:1991及びCENELEC R044-001規格により TYPE Cに適合
スタンダード商品の仕様
下記の耐電防止フレコンバッグは受注生産となり、納期は受注後3ヶ月~3ヶ月半程度となります。
価格、仕様、発注ロット等については、メールまたは電話でお問い合わせください。
※無料サンプルをご希望の方は、お電話TEL 06-6969-4890でお問い合わせください。
(5)PS-001-EP
容量 | 1200L |
---|---|
本体 | 900角x1200Hmm |
投入口 | 500φx500Hmm |
排出口 | 500φx500Hmm |
付属品 | 導電糸・アース使用 |
帯電防止フレコンバッグの取扱上のご注意
・内容物の充填や排出時に必ず接地(アース)してください。
・製造業者の指示に従い、正しく接地してください。
・誤った使い方をすると、通常のPPコンテナバッグより爆発の危険性が高いため、
注意をしながら使用してください。
内容物の例
化学物質(カルシウム、ケイ素、硫黄など)、研磨粉/研削粉、トナー、食品(コーンスターチ、粉ミルク、小麦、澱粉)、セルロース、褐炭、化学原料(アセトン、エタン、エーテル、トルエン、ブタン、メタンなど)
お客様事例
帯電防止のフレコンバッグの使用事例は、こちらをご覧ください。
仕様やご注文等に関するお問い合わせ
お客様の使用環境にぴったり会う仕様で製作が可能です。サンプルの製作依頼も承ります。
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